豆腐

まだ夏じゃない

世の中あれこれとうまくいったりいかなかったりすることがあるわけで、それは仕事だったり人間関係だったり、あるいは料理だとかダイエットだとか、思っていたとおりになったりそうでなかったりして、だからこそ人生は面白いと思うひともいるだろうし、だから人生はクソだって4リットル1000円の焼酎をがぶ飲みしちゃうひともいる。ただそういうのは結局主観の話であって、「こうなるはずだ」とか「こうに違いない」とか、そういう決め付けではなく「前は確かにこうだったんだ、でもなぜか今はそうじゃない」という場合が往々にしてあって、その場合というのは一体どうしたらいいのか、誰が悪いのか悪くないのか、そういう犯人探しをしてさまよって、結局どうしようもないと、苦いものを飲み下すことになる。

思わせぶりなことを垂れ流して、お前は何の話を言っとるのだ? とお思いでしょうが、要するに洗濯機用の蛇口からポタポタと水漏れしていて、これはおれの過失ではなく、入居時からの瑕疵であるから、管理会社に「悪いけどさっさと直してちょーだい」と連絡したはいいが、本日、いざ修理、という段になって改めて蛇口を確認すると、これがまあしっかりと働いておるわけで、わざわざ日曜に来てもらったのに「……漏れないっすね」「……そうっすね」「……」「……この洗濯機買って最初に動かしたときは漏れたんっすけどね」「はあ……」「ええ……」「……とりあえずもうちょっときつく締めときますか?」「ああ、ええ、じゃあ」なんて気まずい空気を休日に味わったわけで、あの蛇口なんなの一体。腹が立つからお酒飲んじゃうわよあたし。仕事行きたくねえ。