豆腐

まだ夏じゃない

34歳となったので、という事実とは全く関係なく、ドライマウス、病院だと口腔乾燥症というやつに悩まされておるわけですよ。簡単にいうと、唾液の分泌量が減って口の中が乾いてしゃべりにくくなったり、あるいは虫歯になりやすくなったりという症状。おれの場合はそれに伴い舌がねこのそれのようにザラッザラになって、上顎がヒリヒリしたりと不快感で狂いそうである。といってもよくわからないだろうな。まあティッシュとかそういうのを常時口の中に突っ込まれてて水分がないような感じかしら。原因としては加齢だったりストレスだったりいろいろあるようだが、おれの場合は実に明白で、不眠やらうつやらで飲んでたお薬さんたちが見事に唾液の分泌を悪くする奴らであって、なおかつ仕事のストレスが重なるというパーフェクトな状態。最近調子どうなのよ? と面談で上司に問われれば、いや、もう会社辞めないとどうしようもないすよ、と即答する昨今であります。あいつらストレスケアについてなーんにも理解してないんだ。先述のどうよ? っていった上司が、長きに渡るメンタル不調のトリガであることも殺したみに拍車をかける。お前のせいだっての。つい最近も友達がダウンして休職したら、彼に関わりのある連中の反応といえば、心配とかしないで、あいつ長々休みやがって、あれくらいで根をあげるとかないわー、といった論調で、こいつらまとめてマリアナ海溝に沈めてやろうかなあとカジュアルに思った次第であり、いっそこうなったら、メンタルケアについての担当なり相談窓口なりを請け負ってもいいかな、などと思っている。仮にそうなったらおれ自身の負担は増えることになるが、あまりにも上層部の理解が足りない、というか単純に想像力が欠如してるうんこ頭どもにゃ任せておけねぇな、と。近いうちに何かしら提案してみようかな、と。という話はおいておいて、ドライマウスさんである。結局のところ、こまめにうがいをするとか、唾液の分泌を促す薬を飲むとか、対処療法で凌ぐしかなく、あとは唾液腺のマッサージくらいしかできることがないのである。口腔外科、というか歯科で見てもらうまでは飴ちゃんを食べたりしていたのだが、どうも傷がついたりするので飴さんはよろしくないで、と言われ、じゃあガムはどうよ、と問うと、ガムは習慣化しやすいし、マッサージ効果もあるからいいぞ! と言われたので、主食は何ですか? はいガムです! ママの作るガムは最高だぜ! と答えはしないが、めし食ってる以外はほとんどガム噛んでる状態になっていて、これはこれで別の種類のストレスだよなあ、と思っているし、最近はガムではなく舌をガリっと噛むことが多くなってきて、ついさっきもガッツリ己の肉を噛み締めてしまい、鏡で見てみたら血がにじんでいて、ガムの風味がほんのり血液風味でこりゃ珍味! と余裕かませるのは痛みが落ち着いている今だからであって、その瞬間は「アオォッ」っと声にならない声を漏らすに留まり、痛みのせいでひそかに瞳に涙をためている次第。みんなも健康には気をつけなさいよ、ほんと。さもないとアマゾンのほしい物リストでドライマウスケア用品をねだるかっこいい大人になっちゃうからな。