豆腐

まだ夏じゃない

どこもたいして変わんねえなあ、しけたもんだなあ。別に景気の話をしているのではなく、バンドグッズの買取専門店、特にTシャツの類の買い取りについてである。というのも、かれこれ10年以上にわたって様々なバンド、主に日本のパンクバンドのTシャツを収集してきたのだけれど、震災以降、一部のバンドの行動や思想があまりにも幼く、というかぶっちゃけアホでかっこ悪く思うようになってしまって、これはおれが歳を取ったというだけではないと思うのだが、とにかくそういうことを思うようになって、そんなバンドのTシャツもたくさん持ってるけど、こりゃもうおれには必要のないものになってしまったんだなあ、寂しいねえ。などと思うようになったためで、ポンと捨てることができれば気分もスッキリするのだろうが、そんなことができる奴は、うさぎ小屋みたいな物件に10年以上の長きにわたって住んだりしないのである。というわけで、そういったTシャツやパーカーの類を売っぱらってしまおうと画策し、そういう専門店を検索したのだけれど、まあこれがやっすいやっすい。もちろんバンドグッズとは言えども所詮は古着であるし、ダメージのあるものは買い取り拒否になっても仕方ないとは思うのだけれど、たとえばビートクルセイダーズのTシャツは買い取り対象とはなりません! なんて宣言してるところもあって、結局のところ過去に人気がありました、というだけでは商品にならんということなのだろう。なんとも切ないような寂しいような話である。とはいえクローゼットの肥やしにしておいても意味がないというか邪魔なので、適当な店に送りつけて、とっとと処分してしまいたいのだが、もちろん中には「これはさすがに残しておきたいなあ」という品もあって、そういうものに限って「高価買取中!」だったりするわけで、しかしもう着ない服を残しておく意味もないし、と、わりと葛藤しておるわけである。ハイスタとかはやっぱり人気があるようでぼちぼちな価格で買い取りを行っているようだが、かなり着古してるから値がつくかどうかわからんし、そういや最初に買ったバンドTシャツであるHUSKING BEEのシャツは、新体制になって復活したとき、Gt/Voのイッソンにサインしてもらったから一生ものの家宝だし、などと考えだして結局ものを捨てることができないから部屋がどんどん狭くなっていくのである。まあ残しておいたところで、今となってはデザインがアレなの多いし、襟がヨレヨレなのもあるし、第三次成長期を迎えたから(太ったとは言わないし認めないし言わせない)サイズ変わってもう着られなくなったものがゴロゴロしてるんだけどな。痩せりゃまた着られるけど、ダイエットとか、ほら、ねえ?