豆腐

まだ夏じゃない

2006/05/09

ここ数年タイミングがあわなくて会いに行けなかった友達んちに行って線香あげて、おじさんとおばさんとおれたちで野球見ながら小一時間談笑などしたのだが、最近疲れが抜けなくてとか、腰やら肩が痛くてとか、バイトの若い子たちの扱いかたが分からないとか。おれたちも歳取ったわ、なんて話をしたら、そんなこと言ったら私たちなんてどうすんの、なんておばさんたちに言われちゃって、確かにそうだよな、なんていって笑ったのだけど、晩に居酒屋で飲みながら話したことと言えば、子供のことだったり体の調子のことだったり、あるいは誰々んとこに今度子供が生まれるとか、そんなことばかりで、やっぱりおれら歳取ったわ、ビールだけで最初から最後まで通すこともできなくなってきたし日本酒ちょう旨いし、なんて感じでほどよく酔っ払って帰ってきたけど、そうだよな、歳は取るんだよ、生きてる限りな。そしてできることなら、もっと歳を重ねたい、生きていたいって、改めてそんなことを思ったりね。おれたちは30歳をとうに超えて、25歳のままなのは君だけだよ、ゆきおくん。久しぶりに会ったけど、相変わらず君はイケメンだったよ、畜生。あの年のおれはまだニートを謳歌していて、いや謳歌というほど優雅なもんじゃなかったけど、友達がVHSに録画してたハルヒを毎日狂ったように見てたな。そういえば高校のときに君から安く譲ってもらった小さなギターアンプ、もう使うこともなさそうだから、申し訳ないけどこの前の引っ越しのときに捨ててしまったよ。ごめんな。ああでもチューナーはまだたまに使ってるよ。いやでもギターも最近めっきり弾かなくなっちゃったしな。これも歳のせいかな。単にめんどくさいだけのような気もするけど。ともかく、いつかはわからんけど、そのうちまた会うだろうから、そのときは日本酒でも飲もうぜ。いい日本酒見つけたんだよ、おれ。そんで酔っぱらいながら、また一緒にギター弾こうぜ。きっと下手くそで笑われるだろうけどさ。全然オッケーよ。それまでは仏壇とか墓といったブッダ・ネットワーク・システムで連絡取るからさ。もうしばらく待っててくれ。そんじゃまた。