豆腐

まだ夏じゃない

23:48

その特性から石器時代には刃物として使用されたり、あるいは鏃として用いられたり、今ハンムラビ法典の次の次くらいに絶対的な掟とされるWikipediaを参照したところ、現代でもその切れ味のよさからメスやカミソリとして使用されることもあると知って驚きを隠せないというほどでもなく、へえそうなのか~と感心してしまったのだが、何の話をしとるかというと黒曜石というやつで、そのなんか妙にカッコいいネーミングのせいかRPGなどでもたびたび登場し、たしかロマサガかなんかにも黒曜石の剣とか、なんかそういう強そうな感じの武器として扱われていた覚えがあるが、この黒曜石というものを、北海道ではトカチイシという呼称で知られており、これはその名のとおり十勝の近くでよく採石されておったことからそう呼ばれるようになったようで、十勝の石だから十勝石というわけで非常に身も蓋もないというか安直ド直球のネーミングだが、とはいえおれの地元でも河原とかに普通に転がっていたし、だからといってオホーツク石とは呼ばず、やはり十勝石と呼んでいて、子供のころは砕いた十勝石で無意味に植物を切ってみたり、釣り上げたウグイを惨殺したりして、たぶん死んだらあのころの罪でおれは数百年の長きに渡り毛玉カッターで毛玉を刈り続けるような地味な地獄に落とされるに違いなく今から憂鬱極まりないが、死後のことを今から考えてもしかたがないので今日は久しぶりに軽く飲酒して現実から軽い駆け足で逃げつつ、先述の黒曜石のなんたらというワードを十勝石のなんたらに置き換えると、その機能や性能はまったく変わらないはずなのに、とたんにありがたみが霧散し、かつすっげーだっせー代物に思えるから、人間なんて単純でどうしようもない生き物で、人間であるおまえやおまえも全員地獄に堕ちて毛玉を刈り続ければいいとおもいました。