豆腐

まだ夏じゃない

23:08

今日はアップデートとかないからな。いつもどおりやるからな。

 

34ともなればさすがに自分がボンクラであり特別ななにかになれるようなミラクルなんてそうそう起きねえという悟りというか諦めは揺るぎなく、せめてひとさまに迷惑はかけまいと強く堅く誓って日々を暮らしているのだが、なんでそんなことすんの? なんの意味があるの? という理不尽な事は多々あるわけで、それは日常生活における些細なことであったりどこかで起こったしょうもない争い事であったり様々だが、大抵は失意をなんとか飲み下してその場をやり過ごそうとするけれど腹が立つものは仕方なく、人格形成期をとうに終えてしまった今となっては、このさきもこんな感じでしょうもないことに毎度腹を立てて生きて死んでいくのだろうなあと苦く思うけれどやっぱりムカつくなクソが、とイライラするのは先述のようにひとさまに迷惑をかけてはいけないという自分の指針を無意識に他人にも適用しているからかも、そうでないからかも、ていうか無意識とか何とかってイマイチ信用できないのよねぇ、分からないから無意識なんでしょ? それをさも意味ありげに適当なこと言ってひとのこと勝手に決めつけて深層心理テストとかクソ食らえって思うわあたし、と話がすぐ横道にそれてオネェ言葉で激怒してしまうあたりが俺の限界であることは最初に言ったが、そうやって常日頃イライラしている中でも指折りでイライラするのが割り込みで、現在のタスクを消化するのに手一杯なときに限って余計な話を差し込んでくる営業や、レジ前で並んでいる俺を実に見事に無視して会計を済ませる中国人観光客であったり、君はあれかな? わざとやってるのかな? わざとじゃなかったらもっと質悪いよ? と怒りゲージがグングン溜まるのを感じるわけで、しかし例に挙げたような機会はまったくないわけではないけれどそんなにはないわけで、発生確率で考えると一番多いのは地下鉄の改札で前にいる人が切符なり定期を通そうとしたらチンポーンとエラーが発生することであり、まあエラー自体は起こそうと思って起こしているわけではないから2秒くらいイラッとするだけなのだが(それにしては俺の前の人のエラー率は高い気がする)、問題はそのエラーが発生したときに再度読み取らせたりせずなぜかスムーズに隣のレーンに割り込んでいく奴で、もちろん改札の通り方には厳密なルールがあるわけではないが人類として最低限のマナーである列を守るという行為の尊さを目の前で踏みにじり、更には割り込み先が俺の前であった場合には、俺の脳内画面左端にある怒りゲージはMAX状態となり、俺が初代覇王丸だったらカウンター大斬りでお前死んでるぞボケが、待ち行列も理解できん猿以下の存在はゲートに挟まれて苦しんで死ね、札幌市営地下鉄は割り込み者だけを的確に殺す私兵を配備せよ、軍靴の音が聞こえるぞ、と血圧がグンッと上昇して実際健康に悪いし殺したいがネオサイタマ市警より優秀なことで知られている道警のお世話にはなりたくないなあ、毎年毎年飽きもせずやってる自転車の盗難チェックのノルマの相手させられるのやだしなぁ、と舌打ちするのが精一杯だが、ふと己が身を振り返ってみると、俺は俺で街の中をフラフラしているときとか地下鉄から降りるときに目の前にいるそいつが一切避けるそぶりを見せなかったら意地でも直進して肩とか肘とかガンガンぶつけていくので、ここはお互いさま、つまらないことで腹を立てたりせず、持ちつ持たれつということにするのが大人の振る舞いというものではないだろうか。いやない(反語)(反語とマンコって似た響きだよね)(最後までシモを我慢できなかった)(失禁したという意味ではない)。