豆腐

まだ夏じゃない

21:47

手巻き煙草はその名の通り自分の手で巻くから手巻き煙草であって、本当は吸おうと思ったらその都度巻いて吸ったほうがうまいのだけれど、実際に手巻き煙草用の葉っぱ(シャグと呼ばれている)を持ち歩いて出先で一服でもとなった段になって巻こうとするとシャグポーチ(名前の通りシャグとか巻紙を入れるもの)からシャグを取り出して紙で巻くという工程は存外面倒かつ慣れていないと難しいものであり、俺の場合はローリングマシンという煙草を巻くための補助具を使って明日用のぶんの煙草を巻いているのだが、やはり適切に管理したシャグを巻いたばかりのものに比べると巻きだめしたものは風味や味わいは劣っており、やはり面倒であってもその場で巻いて吸うほうがニコチン中毒者としては正しいのではなかろうか、あと巻くの面倒だから本数減るかもしれないしーと思い先日よりシャグを持ち歩くようになったのだが、シャグポーチを持っておらんから密閉性や持ち運びを考えてとりあえずジップロックにシャグや巻紙などを入れるようにしたら予想はしたけれどそれ以上に見た目がほら、ギザギザ葉っぱの北海道名産のアレそのものみたいになっちゃって、社会の掃き溜めを形にしたことでおなじみの喫煙所のなかでも特にゴミみたいな目で見られて本来の風味がなんちゃらとか言ってられんわこれ、と俺の魂のサンクチュアリことダイソーで端布やら針やら買ってきて市販のシャグポーチを参考にしつつ小学生の家庭科の授業以来かしらと思いながら裁縫して自作シャグポーチっぽいものを作成し、これでかろうじて体裁は保てるぞいと胸を張って風味豊かな中毒物質を堪能するようになったが、やはりいちいち手巻きするのはめんどくさいし手軽に吸いたい時ってけっこうあるよねーと結局寝る前にローリングマシンを使ってそういう時用の煙草を巻いているので、あれこれやったけど結果としては普段持ち歩くサムシングがひとつ増えただけだなあとしみじみ思うのがニコチン中毒者というものだ。