豆腐

まだ夏じゃない

ワンポイントハゲを作って個性アピール!

ここ北海道でも桜が散り、いよいよ春めいてきて明るめのシャツなど羽織っておでかけしたくなる季節となりましたが、ファッションというものは凝りだすとあとに引き返せなくなるある種「沼」のようなもので、結局はジャストサイズのものを着て色数を抑え、あと靴の色をどうにかすれば何を着てもだいたいなんとかなると散々っぱら金を使ったあとに知るものでして、別にユニクロだろうがGAPだろうが糞掃衣だろうが化粧まわしだろうが最終的にはそのひとに似合っておればそれでよいのでは? というのがわたしのたどり着いた真理なのですが、服と切っても切り離せないのがキサマや俺様の肉体であり、こちらは生まれ持ったものも関わってくるが標準的な体型であれば服も選びやすいし健康にも実際よく、時間か金をかければ体型というのはわりとなんとかなる類のものだと思いますが、服や体だけでなく、自分にしかない特別なワンポイントが欲しいという欲張りなあなたのために、今日はワンポイントハゲの作り方をお教えしとうございます。用意するものは以下の通りです。

  • 客の話をそのまま丸呑みし勝手に金額とエンド決めて持ち帰ってくるクソ営業

  • 紙1枚の資料もなく口頭で仕様や改修点を伝えてきてここは仕様的時間的に無理だから代替案でやるって伝えたはずなのに後になってなんでここはこうなっていないのかと理不尽なキレ方をするクソ開発部長

  • 経費削減と称してボーナスカットしたりサビ残を当然の権利のように要求する社長

  • そんな理不尽極まりない状況でもなんとかしなければと思う自分


環境が整ったら具体的な手順を実行していきます。

  1. ハイブリーチを3回くらい連続で使って頭皮をボロボロにする(色を入れるかは自由です)

  2. 一週間ほど放置しボロボロになった頭皮がかさぶた状になるのを待つ

  3. 触ってみてかさぶたっぽくなっていたら、なるべくデカいかさぶたを爪でひっかいて剥がす

  4. 気持ちいい

  5. 営業部長社長などクソな上層部のクソな無茶ぶりに喫煙所で煙草をガンガン吸いながら壁を殴る

  6. 全員いつかぶっ殺すと思いながら作業に行き詰まって頭をなんとなくかきむしる

  7. 剥がしたかさぶたが復活していることに気づいて剥がす

  8. 気持ちいい

  9. 以下、4に戻って繰り返し

最大のハードルは1ですが、それさえ乗り越えられたら、あとは延々と手順を繰り返すことで、かさぶたをはがすと気持ちいい=なんとなくストレスの発散になった気がする、という間違った刷り込みが自分になされてかさぶたが1年以上の長きに渡って完治せず、ついでに毛根が諦めるのか知らんがかさぶた周辺の髪の毛も生えてこなくなります(生えてきてるのかもしれないが、かさぶた剥がしの際にブチ抜ける)。かさぶた剥がすとか痛いんじゃない? と思うかもしれませんが、血とか出ることもあるけれど思ったほど痛くないです。案外頭皮の痛覚は鈍い。いやもしかしたら俺だけなのかもしれんが。ちなみにこちらが2年弱に渡って育てた俺のワンポイントハゲです。

こうして見るとなまらデカく見えますが、実際は1セント硬貨くらいなので、普段は元気な髪に隠れてさほど目立ちません。でもここぞというタイミングでサッと髪をかき分けると「おっ」と人の目を引くこと間違いなしなので、みなさんも来年のために今から準備をしてみてはどうでしょう? あと一応マジレスするとこういう事を無意識にしてしまうような環境で自分を殺して我慢して働いても良い事なんてひとつもないから、体とか壊す前にさっさと別のところにいったほうがいいぞ。いやほんとに。健康で若いってだけで素晴らしいチャンスやで。