豆腐

まだ夏じゃない

札幌はあれこれ食える定食屋みたいなのがあまりなくてさびしい

原作もののドラマというのは往々にして俺が私が思ってるのと違う! 殺す! となりがちで、たしかに業界で幅をきかせてるおじさん事務所んところの兄ちゃんたちが原作のキャラに雰囲気似てるかもとかそういうの無視でアサインされたりすると、実写化にあたって背後になにかしらのあれやこれやが蠢いてその結果こうなったのだろうなあと思いますが、金があって数字取りやすいなら商売としてはそうするのが正しいでしょうし原作ファンが実写作品にたいしてこんなん◯◯ちゃうわという気持ちもよーーーーーーくわかりますけれどもCDとライブだと同じ曲でも聞こえ方が全然違うしアレンジも変わるみたいな感じで、実写化というのはそういうものなのでしょうねと映画デビルマン以外の実写化作品に関してはわりと寛容である自負がある、というか何か語れるほど数見てないからこれまで言ってきたことは全て忘れていただいて構いませんが、そういうおれさまがこれはよい実写化なのではと何度も観返しているのがご存知孤独のグルメでしておじさんがメシ食うだけって内容なのについつい食い入るように観てしまうのは主演である松重豊さん演ずる井之頭五郎さんがとても井之頭五郎だし、食ってるメシも大変美味しそうですなあとそれだけのはずなのに独特の台詞回しや松重さんのマジメな演技についつい惹きつけられて、最初にドラマ化の話を知ったときはどうかしら? と思ったし、原作のゴローちゃんって結構ぶつくさ文句言うタイプだけどドラマではそこまででもないのでやっぱ原作が最高という方にはこういうのじゃないと思われるのでしょうが、おれさまはそのへんの差異についてはゴローちゃんも歳を取って多少丸くなったのだろうと脳内補完で勝手に納得しているのでもともとは少食でありシーズン3くらいでゴローちゃんをやめようと思っていたという松重さんにはお体を大切にしていただいて、どうかこのさきも松重さんにしかできない井之頭五郎さんであり続けて頂きたいなあと一視聴者であるおれさまは思うのですという話は心からそう思っているので嘘じゃないけれどやはり俺がそう思ってますというだけの話なので無視して頂いてほしいのですが、もしあの原作者がゴミカス老害でありクソグルメという名目のカルト酔い人格破綻者勢揃いマンガで有名なデリシャスちんぽこと美味しんぼ海原雄山がひとりでメシを食いに行って孤独のグルメライクにめし食ってなんだこれは! ソースの味しかしないぞ! このたこ焼きを作ったのは誰だぁっ! と怒鳴りながら厨房に怒鳴り込んでお縄頂戴したり、これがハンバーグとは笑わせる、至高のハンバーグを食わせてやると厨房に入り込もうとしてアームロックされてお縄頂戴したりして先生は狂ってしまわれた……と弟子たちが逃げ出して美食倶楽部が消滅する夢から覚めたら病院で、そうかワシは放射能で死ぬのか、原作者がそう言っていたから間違いない……放射能放射線放射性物質の区別は知らんがそうに違いないと全てを悟りつつ、それでもこのべっとりと甘いだけのブドウ糖点滴はなんだ! 女将を呼べ! と怒鳴りながら点滴に塩とかよくわからん発酵食品を勝手に混ぜて勝手に死ぬみたいな話が読みたいのでだれかそういうの書いてキンドルとかコミケで売ってくれたら嬉しいんだけれどなあ、ダメ、かな……?(上目遣い)