豆腐

まだ夏じゃない

こういう思考実験とかって頭良くなった気がするけど気がするだけですよね

話しかけられたら答えるし自発的行動もするから見分けはつかんけれどその実当人にはクオリアとか意識とか呼ばれるものが備わっておらず人間の形はしているが人間とは呼べぬそれを果たして我々は見分けることができるかみたいな思考実験、なのか知らんがちょっと前に流行った哲学的ゾンビというやつが仮に存在するとしてその実体を判断できるか考えたら俺はたぶん無理だなあと思うが哲学的ゾンビという意味深なその響きにどこか胸がときめくのは確かですし、その手の話に目がないお年頃の若い子たちやまともに相手すると非常にめんどうくさいことになる特定の人種の方々にはもう口を開けばヨダレものの知的パラメタ増幅アイテムであることでしょうと愚考するわけですが、一般的にゾンビといえばやはり腐りかけの肉体でとにかく生き物を襲いまくるあのゾンビではないかしらと思うわけで、ゾンビ映画やドラマというものはいつになっても一定のファンが存在すると同時にグロテスクな見た目がちょっと……という理由でゾンビ苦手なひともたくさんいるので、これからゾンビ物にあたる作品に登場するゾンビは全部哲学的ゾンビにしてしまえば見た目の問題はほぼ解決するしむやみやたらに人を襲うようなこともなくなってレーティング的にR18Gとかに指定される作品は消滅し、作品自体も血が飛び散ったり生き残った人々同士で争うこともなくなってゾンビもの=だいたい日常ものという認識になるはずなのでウォーキング・デッドも主人公のリックさんが病院で目覚めたら看護師のおばちゃん(ゾンビ)があら〜リックさん起きたわ〜先生〜! つって嫁さんとカァーゥ! とハグしてハッピーエンドだし、バイオハザードは洋館に避難したら床にこぼしたごはん食ってるひと(ゾンビ)や犬(ゾンビ)となごやかに一夜を明かして翌朝普通に救助されてよかったねー! でハッピーエンドになるし、昨今流行りの機敏なゾンビが出て来るいろんな作品は全部妙に元気な人間がとにかく襲ってくるという普通の暴動になってやっぱ人間が一番こわいネ! という使い古された感想言うだけで済むようになって大変楽なので今後ゾンビものはそういう方針でやっていけばどうやってもクソ作品ばかりになるのでやっぱりゾンビは人食ってナンボだと思うし、そういう清く正しく美しいゾンビの作法を守っておられるきちんとしたゾンビの方々にはぜひ哲学的ゾンビがどうのこうの言って対外的には頭良さげな感じがするけれど実際はとくに何も考えてない哲学的知識人とか哲学的バカをガンガン食っていただいて食べログとかに食レポ投稿しまくって、かろうじて生き残ったそういう連中がレッドデータブックに掲載される未来を目指してせひとも頑張ってほしいなあと思うのよねえ。