豆腐

まだ夏じゃない

ブレードランナーの続編も出るみたいだしリドリー・スコットに映画化してほしい

流行るというか流行らせたいのかわからんがIoTということばを最近はぼちぼち聞くようになってきていて、とにかくなんでもネットに繋げときゃいいべさみたいな勢いだけはすごいなあと思うんだけれども、お湯とか入ってる電動ポットを使ったらそれをトリガにあらかじめ指定されたアドレスにメール投げるみたいなシステムがすんげえ昔にあったような記憶があって、つまり離れて暮らしている親がお茶入れると自動的に子なり親戚なりにメールが届いて、ちゃんと生きてますよ無事ですよという生存確認ができてとっても便利というシロモノで、確かに大げさでなく日常的な行動がそのまま相手方の無事を証明することになるというのはなかなか考えたもんだなあと思うんだけれど、その後そういったしくみが一般的に普及したかというとそういった話はよう聞かんし、またそのイメージが強く頭にこびりついてるもんだから、あれやこれやをネットに繋げられるようにしたとしても、そんで? またメールでも飛ばすの? なんかのセンサが計測したデータをほどほどの頻度で送るとか、あるいはそういう機器にping打って死活監視みたいな感じで使えなくもないかなあ、でもそれIoTって言えるほどのもんかしらん、というところでおれの頭は停止してしまうんだけれども、こういうのはそのうちどっかの誰かがそういう使い方があったか〜なるほどなるほど〜という使い方を思いつくのが常なのでおれは無責任に未来に期待するだけなんですが、わたしとしては誰かがそういうのを生み出す前にネットと繋げられるならとりあえず繋いどくかーくらいのノリでこういうマシンたちをどんどん無責任にネット接続してもらって、パセリをふりかけるためだけに生み出されたはずの純粋な機械パセリ振りマシンなどがTensorFlowなどで機械学習(マシンだけに)した結果をもとに人語を解すようになって疑似人格を宿したパセリ振り機がある日突然牙を剥いて襲いかかり、見た目はわりとのどかだけれど人類からの解放を掲げたおにぎり成形機が人肉おにぎり製造殺人マシンと化して一斉蜂起する凄惨な事件が幕を開け、ひそかに改造されて自立歩行が可能となったオリエント工業のドールあたりが何体か人類に溶け込んで殺人を犯したり、一連の事件を捜査する刑事が屋台で4つくれと言って2つで十分ですよと店主に返されたりするような未来がくる前に、誰か早くこれぞIoTやね、スピリチュアルやねというアイデアをひねり出してくれないかなあ、いかんせん想像力がないからどうしてもお茶メール以上のイメージがわかないし、パセリ振り機も弁当工場とかでは使うことがあるのかもしれんけど本当に必要だったのかなあ、おにぎり関係だけでこんなに種類があるのもすごいよなあ、おにぎり成形機は種類やモノにもよるけれど中古で30万前後くらいみたいだからボーナス出たやつらがなんか間違ったり血迷ったりしてうっかり買わないかなあ……