豆腐

まだ夏じゃない

新宿氏はバーチャとは無関係にセガの資料を流出させたとかで一時期ちょっと話題になってた覚えがある

最近はそうでもないのかもしれんが、有名ゲームプレイヤーといえば例外は当然あれども新宿ジャッキー池袋サラや柏原ジェフリーみたいに地名+キャラ名ってフォーマットですよねとおれの中では相場が決まっていて、という話はおれと同世代、とくにバーチャ2あたりをプレイしたことのあるひとなら分かっていただけると思うのですが、この絶妙なダサさとかっこよさにわしらはシビレて、おれは田舎におったから入荷数が数冊のゲーメスト読んだりファミ通の特集を参考にしたりして、いつかはおれもなんとかジャッキー(バーチャ2ではおもにジャッキーを使っていたので)と思いながら100キロ弱くらいの距離にあるすごくとても近い市の薄暗いゲーセンに遠征してボッコボコにされてチクショー、なんて言いながら少ない小遣いを100円玉に替えてザッバザッバ溶かしたりしておったものですし、俺自身がリアルタイムで経験したことではなくここ数年そういえばあのころは、みたいに調べてみたらある種の道場破りとでもいうか遠征というものがもっとも盛んに行われていたのはやはりあの頃だったのではないでしょうか、特に裏は取らずに喋ってるからもちろん今だって遠征くらい普通にガツガツやっとるわデブと言われたらそうっすねえ、あくまでわたくしの観測範囲ではそんな気がするというだけですし、もちろん今もそれくらい熱心に情熱を傾けられるゲームやプレイヤーはたくさんおられるということは想像がつくのですけれども、今ほどには情報の伝達速度が早いわけではなくネットよりもあのゲーセンにはなんかすげえ強いアキラ使いがいるらしいぜという口コミのほうがメインであった時代にあれほどの熱量をもって文字通り勝負が繰り広げることなんてもう二度とないのではなかろうか、それこそ今じゃ自宅にいながら全世界を相手に対戦できるわけだし、アーケード版しかないならともかくコンシューマ向けにリリースされているタイトルをゲーセンまでやりにいく層というのは今じゃなかなかおらんのと違うかなあなんて思いますし、しかしそういう人たちが今もいるからこそその道ではよう知られとる有名ゲームプレイヤーというのは今でもあちこちで生まれては消えていくのを繰り返しているのだろうな、100円玉の「重み」(おれが勝手に提唱している概念ともいえぬぼんやりした気持ちなのでうまく説明でけへんねや、すまんな)をいちばんよく知っているのはそういう方々なのだろうなと、とりとめのないことを考えているうちになんとか無理やり有名ゲームプレイヤーの命名規則について戻ってこられた気がするのでこの期を逃さず地名+キャラ名の話を続けたいんすけど、札幌にもそういうバーチャプレイヤーの方がおられて、ゲーセンで何度か対戦したことがあるけれど、フレームとかよくわかんねえしとりあえず当たればデカい技出しとけ+癖読みでなんとかやってきただけの俺がかなうはずもなく、計算したことはないけれどたぶん勝率は8パーくらいのもんで今日はこれくらいにしたらあと泣きながら帰ってばかりだったが、しかし俺だっていつかは地名キャラ名のフォーマットで呼ばれたいという気持ちは中学生のころから今に至るまで残っているわけで、もしおれが超絶グレートストロングプレイヤーであれば自然と札幌デブとか呼ばれるのだろうけれど、最近のゲームだと自分のリングネームを自分で決められるわけで、誰かに認められて自然発生的にそう呼ばれるようになるのだという暗黙の了解を完全に無視すればひんしゅくを買おうとなんだろうと俺だって今日とか明日から俺は札幌デブだ! と名乗れるわけで我天啓を得たり、みなさんも是非マネして地名+キャラ名ブームを今一度起こしましょうと世界に広く呼びかけるとともに、ただし札幌市中央区西◯丁目XXXビルXXX号室ブラッドとか具体的すぎる地名だと広く世間に自宅を公開する豪の者かただのバカだと思われるし、太陽系ブレイズみたいなのだとスペイシーすぎて宇宙ヤバイし、やはり県庁所在地とキャラ名、多少冗長にはなるけれどそれに区名くらいでとどめておくのがちょうどいいんじゃないかなと思うのでこれからリングネームをつけようとしている人はそのあたりに気をつけてほしいし、札幌デブだとおれがデブなのは事実だがキャラは別にデブじゃないので札幌デブはただの悪口でしかないからそういう名前もよくないって先生は思うから、ウルフ使いだったおれさまはバーチャやってたころはずっとこんにちはというリングネームで固定していました、あいさつは大事なので。

今考えたら新作でなくても200円ごときのために外に出たくないなあ

ヒートテックがないと生きていけないような脆弱性を残したままこんな極寒の地にリリースする時点で悪ふざけとしか思えんのでわたしは無神論者であり、長年の葛藤を経てユニクロ教の教えに救いを見出すようになりましたが、最初に申し上げた通りに人間はヒートテックがないと生きていけぬ存在であり、その中でも特に寒さに弱い肉の塊として存在しているわたくしは本日も極暖ヒートテックシリーズのクルーネック9部丈シャツとタイツを重ね着してなんとか生命をつないでおるわけで、やはり神などクソのエイリアスシンボリックリンク程度のモノであると再認識したのですが、わたしが唯一神と崇めるユニクロ様はそんなわたしに救いの手を、つまり極暖ヒートテックをいつもより200円ほど値引きして我々にお与えくださると専用アプリ経由で知り、これはお布施するためにぜひとも札幌総本山であるエスタ店までお伺いしなければと思ったところで思い出したのが先日ニュースリリースがあった極暖シリーズの上を行くという超極暖だかウルトラウォームだかいう新ラインで、そうだ、どうせ買うならそちらにしよう、そのほうがよいに決まっておるでしょうと思ったらアレは来週月曜に新発売だそうでして、じゃあ今つよいテックこと極暖シリーズ買ったとしてもすぐに超つよいテックが出るってことは今のこの値引き、さては在庫処分か……!? とついにユニクロ教の真意に気づいた俺は怒髪天、こたつから飛び出してシャツとタイツ、ついでにパンツも脱ぎ捨てて熱いシャワーを浴びて長年搾取され続けてきた怒りを鎮めつついかにしてこれまでのこの仕打ちに仇なすべきか3分間近く熟考した結果、浴室の壁にあれこれひっかけるために貼り付けていた吸盤が取れてガシャーン、ヒィッ……と肝が冷えたので、とりあえずこたつに戻ろうと浴室から出たら超寒くて池に落ちた犬みたいに全身の水気を振り払ってつよいテックたちを重ね着したら外気が遮断されてそれだけでずいぶんと暖かくなったので、我々は必死に息を潜め、突然力を失って落下する吸盤に殺されぬよう常日頃注意深く生きていかねばならない、そんなか弱くてちっぽけな存在であることを忘れてはならないのだ、エイメン、エイメンとエイケンはよく似ている。