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帰省を諦めたので早速朝まで起きてて昼間で寝るという世間様に顔向けしづらい生活に転落しており、どうにでもなればいいこんな世界は、とバックホーンの名曲である生命線を口ずさみつつライジングサンロックフェスティバルの準備をしたり、溜まったアニメを消化したり、トマトの支柱を固定したりと今のところ6:4でまだ有意義な休暇となっていると信じて疑わないというかそう自分に繰り返し言い聞かせているが、結局のところ自宅に引きこもっていることには変わりなく、せっかくのリフレッシュチャンスなのにこれではいかん、今こそ何かせねばお天道様に顔向けができん、もちろんアニメは楽しいし、できれば積んでるラノベの消化もしたいが、ある程度まとまった時間が取れるこのタイミングですべきことは一体何だと自問自答した結果、わたしはシーシャこと水たばこを自作しようと思い立ち、やるなら極力安上がりにおさめたい、つまり100均で手に入るものを主たる材料としてどうにかならないかと以前より脳内で描いていた設計図をもとに材料をかき集め、大人の自由研究を行おうと決心した次第で、ググればすぐにわかるが水たばこの構造自体は非常に単純であり、理科の実験器具に似たようなものがあったような記憶があるが、要するに煙を水にくぐらせることができればよいわけで、34年の人生において最も真剣に100均の品々を見定め購入し、入門セット的な水タバコセットが手頃なところで8~9000円のところを、フレーバー(要するに水たばこ用の葉っぱです)と専用の炭で2100円、必須である材料に2000円くらい、それとあったら便利そうな工具に1000円と、あれ、仮にうまくいったとしてもすげー手間はかかるけどめっちゃ安くあがるってこともねぇなと今普通に冷めてしまったが、いやいいんだ、市販されてるセットは品質にバラつきがあっていつ壊れるかなんてわからないから今回はリペアのしやすさも加味しての100均メイン調達だし、と己に64回己に言い聞かせたら今日はなんかもう満足したので、明日から実際に加工製作に入ろうと思うが、この明日からやろうというやつは往々にして明日があさって明々後日になって結局やらないパターンが多いので、DIY精神を奮い起こして制作を行い曲がりなりにも形になるかどうかは非常に怪しい。
おじさんの自由研究 なるべく低コストでシーシャ自作に挑む
※こっちは古いエントリです。以下が第二弾。
おじさんの自由研究エクストララウンド 低コストシーシャパイプ改良版を作る - 豆腐
※俺の真似をしてこのシーシャっぽいものを作るなら、自己責任において制作して下さい。何らかの事故や不具合が発生したとしても、俺は一切の責任を負いかねます。
〜前回までのあらすじ〜
この夏は帰省して親に顔を見せたり実家のねこに腹をうずめて深呼吸したり溜まったアニメを消化するつもりであったイシガキだが、満席により予約が取れず、札幌で夏季休暇を過ごすことになる。しかしhuluの無料トライアルでブレイキング・バッドを観たり(おもしろいですね)幕末Rockで爆笑したりしているうちに、今だからこそできることをやるべきではないかと煩悶する。そしてイシガキは以前より構想していた自作水たばこの作成に挑戦しようと立ち上がったのであった。
というわけで水たばことシーシャ、正確にはそれを吸うための器具をつくろうかなと思うわけです(いまだに水たばこそのものをシーシャと呼ぶのか、器具のことをそう呼ぶのか分からないが、ここでは全部ひっくるめてシーシャということにする。したい。させてくれ)。水たばことはなんぞ? という方に説明すると、ググればすぐにわかると思うけど、独特の形状をした器具で通常の紙タバコとは異なり水をフィルタとして煙を吸うたばこで、その仕様からニコチンやタールがかなり軽減されるといわれている。ただシーシャは1時間以上かけてゆっくりと楽しむものだったり、また炭を使うこともあり、摂取する一酸化炭素は紙タバコとくらべて増加するので(実際吸い過ぎると手先がしびれたり頭がふらふらしたりする)、結局紙タバコより体に悪いという話もある。が、正確なところははっきりしておらず、煙草吸うやつなんてみんな健康になろうとする気ゼロの馬鹿しかいないので問題はない。あ、煙草に興味ないひとや、いつもの精神老廃物を期待しているひと(いるのかは甚だ疑問)は読まなくて大丈夫です。たいへん長いエントリですし。それより幕末ロックを観ようぜ。
作成の動機
ぼんやりとレイドバックしたい時にシーシャを吸わせてくれる店に通うようになって数ヶ月、なんとか自宅でシーシャを楽しむことはできんものかと通販サイトを巡ってみるも、そこそこの値段(とはいえ入門セットで10K円前後か)。しかし店主にこういうのどうなんですかねとアドバイスを求めると、あまりお勧めはできんと。それは準備や後片付けが面倒くさかったり、使わなくなったらかさばるし、あるいはシーシャそのものに品質のバラつきがあっていつぶっ壊れるかも分からんからで、それなら店に通ってそのときの気分でいろんなフレーバーを試したほうがよいのでは? と。なるほど確かにそうだなと思ったが、しかし一度シーシャを楽しもうと思うとドリンク代も含めてだいたい2Kちょいかかるし、フレーバーそのものの価格を調べると1K円くらいから買えてしまうので割高には違いない。あとシーシャ吸いながらアニメ観たらいい塩梅じゃなかろうかと常々思っているのだけれど、俺以外の客は外国人であったり、あるいは「この前◯◯◯◯(◯にはお好きなシャレオツ外国名を入れて下さい)行ってきたんだけどさ〜」などという意識アッパーな若者が楽しげに談笑していて、「なにが◯◯◯◯じゃボケ自分探しかコラァ……」と一方的な敵意を抱きつつ、さすがに俺もこんな雰囲気の中ではアルドノアゼロとかグラスリップとか観づらいわけで、それならフレーバー(と炭)は普通に買って、シーシャ自体を自作できんものかと。シーシャの構造は非常に単純で、要するに炭でいぶされたフレーバーの煙が通る管と、それを吸い出す管、それらと直結した密閉容器があればよいわけで、これならなんとかなるんじゃね? そしてどうせなら極力出費をおさえて、具体的には100均で手に入る材料を駆使して作れたら面白いんじゃね? と思った次第。ちなみにまだ実際にテストしていないので、本当にシーシャとしての機能を果たすかどうかは不明です。
材料
シーシャの要となる容器。今回は蓋の加工のしやすさを考え、プラスチック製のふたのものを選んだ。ちなみに容量は950mlとのこと。
6枚入りのコルクコースター。パイプを固定したりアッシュトレイ台にしたりする。
長い柄のついたちりとり。本当は普通の金属パイプだけがほしかったのだけれど見つからなかったのでこの柄の部分をパイプとして使う。
漏斗と豆腐すくい。豆腐すくいの網の部分だけを切り取ってアルミホイルで包んで漏斗の中に入れてクレイトップの代わりにしようという魂胆。
ホース。おもいっきり食品製造等々には使えねぇよ!と書いてあるが気にしない。
パイプを固定するためにコースターを重ねて厚みを出したり、それを容器の蓋に接着したりするのに使う。
パイプカッターは先述のちりとりの柄を切断するのに使用。ただし使ってみてわかったけれど、すごーーーく使いにくい。
工具類。ボンドと布テープとパイプカッターは必須。あとここには写っていないけれどハンダゴテも必要。容器の蓋に穴を開けるのに使う。ペンチは豆腐すくいを切断するのに使用。カッター、定規やペンは必須ではないけれどあったほうが便利。
針金はコルクと容器の蓋をよりしっかり固定するために使用した。パテは空気漏れをあとでなんとかするために念のため用意した。アルミ皿はアッシュトレイとして使う目論見。
加工・制作
準備するものはこんな感じにして、実際に加工していく。まずはちりとりから柄を引っこ抜いて、反対側についている部品の根本をパイプカッターで切断する。今回の作業で一番面倒くさいのがこのパイプの切断である。というかこのパイプカッターが使いにくすぎるんすよ。ズルズル滑ってまあ切れない。キルミーベイベーでもBGMにして怪我のないよう時間をかけて切断すること。
こんな感じ。次にコースターにクレイトップ側と吸口側の穴を開ける。これは簡単で、さっき切った金属パイプでグリグリやってるとくり抜ける。テーブルに置いて上からパイプをねじ込むようにするとよい。
こんなふうにわりとスポっと抜ける。あとこのとき発生する繰り抜いた破片は捨てずにとっておくこと。あとで使用する。この作業をコースター4枚に施す。
続いてこれらのうち3枚にボンドを塗り接着する。
それからこのコースターを型にして、容器の蓋に穴の位置をマーキングし、ハンダゴテで穴を開ける。蓋の穴は気持ち大きめにするといいかもしれない。すごく体に悪そうな煙が発生するので換気に気をつけること。またやけどや火の気に注意。
蓋の穴は縁が盛り上がってガッタガタになっており、コースターと接着しやすいよう、カッターで慎重に削って滑らかにする。コースターと蓋をボンドで接着したら重石を乗せて一晩くらいしっかり圧着させること。後述するがパイプの長さを決めるときにパイプの抜き差しするのでコースターが剥がれる可能性があるので、ここでしっかり固定する。今回俺は布テープと針金でよりしっかりとくっつけた。
それからクレイトップもどきの作成。豆腐すくいの柄を切って網だけを使う。
実際に使うときは網にアルミホイルを巻いて5ミリくらいの穴を数箇所開けて漏斗内に設置しようという魂胆。ただ、このままだと漏斗とパイプの口径が違いすぎてあかんのが明白なので、ここでさっき繰り抜いたコースターの破片を用意し、漏斗でグリグリやってリング状にし、ボンドで接着したのち洗濯バサミ等で圧着する。これをパイプと漏斗のアダプタにしようという作戦。ちなみにこの漏斗、作りが非常に甘いので、下手するとこの段階でぶっ壊れるかもしれないです。そのときは諦めるか、予備の漏斗を予め用意しておきましょう。1日目の作業はここまで。
翌日、今度は各パイプの長さを決める。ただこれはどれくらいの長さがよいのかわからなかったので、クレイトップ側パイプは抜き差しして水に浸かる部分を調整しやすいよう30センチくらい、吸口側パイプは13センチくらいにしてみた。これまたえらく面倒なので、コーヒーでも飲みつつ、ラブライブの9話をBGMに泣きながら気長にゆっくりと切断すること。また切断面はバリが立っていて手を切りやすいので気をつけること。怪我してもしらんで。あとパイプの内部はすげえ汚いので、しっかりと洗浄すること。気になる人は素直にホームセンター等できれいなパイプを買って、もし可能なら切断してもらうほうがよいが、今回は100均アイテムでなんとかしようというコンセプトなので、そのへんは好きな様に。
それからホースの調整。パイプに挿してみると微妙に隙間があるので、布テープを巻いてみる。ただこれは使用時に濡らした布やキッチンペーパーを巻いてやってもいいと思う。
なんとなくホースとパイプの隙間が埋まったようなら、作業しやすいように一度ホースを抜いて、容器に蓋をする。そして昨日穴をあけて残していたコースターを差し込む。これがアッシュトレイを置く場所となる。ぐらつくようならコースターの下に布テープを重ね巻きしてやれば多少安定する。布テープ最強。
最終的な組み立てイメージはこんな感じ。ウヒョーカッコ悪いゾ〜これ。
で、最後にリング状に加工しておいたコースター片をパイプにねじ込み、更にそこに漏斗をぶっ挿してひとまず完成。食品製造には使うなと注意書きのあるホースから息を吹き込んでちゃんと空気が通っていればいいんじゃないかしら。もしどこかから空気が漏れていたりしたら、パテや布テープでなんとかその隙間を埋めようと思う。布テープ最強伝説。ちなみに繰り返しになるけれど実運用はまだだし、ホースは超ゴム臭いです。これはちゃんとしたシーシャ用のウオッシャブルなのを買ったほうがいいと思う。
感想・免責事項などなど
というわけで、100均グッズだけで、なんとなくそれっぽいものはできたと思う。ただ何度でも繰り返すが実運用はしていないので、おそらくというか必ず何らかの不具合はあるだろう。まあどれも100円くらいだし、そういうもんだと思って試行錯誤してみようと思う。耐久性もろくなもんじゃないだろうしね。あ、このシーシャっぽいものを作るなら、自己責任において制作して下さい。何らかの事故や不具合が発生したとしても、俺は一切の責任を負いかねます。
大事なことなので色付き太字で。
ちなみにシーシャ本体の材料は以下の通り。
- 容器
- コルクコースター
- 漏斗
- 豆腐すくい
- ちりとり(の柄)
- ホース
購入した工具や消耗品は以下の通り。
- 布テープ
- パイプカッター
- アルミ皿
- ボンド
- 針金
- パテ
ペンチ、定規、カッター、ハンダゴテは自前のものを使用したが、もしないならこれらも100均を探せば見つかると思う。全部買っても2K円以内でおさまるんじゃないかな。ハンダゴテは熱した釘でも代用できるだろうけれど面倒だろう。あ、フレーバーや炭は通販等で用意してね。あと一応念のために言っておくけれど喫煙はハタチからな。煙草吸ってもかっこよくないし臭くなるし頭悪くなるだけだぞ。やめとけ。